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治療と生活

HIV感染症の治療

現在の医療では、体内からHIV(エイズウイルス)を完全に排除することはできません。
しかし、治療法はとても進歩しており、HIVに感染してもエイズ発症を抑えることができるようになっています。
ひと昔前は、死に直結する病気ととらえられていましたが、状況はずいぶん変化しています。

日本国内におけるHIV感染症/エイズの治療は、全国各地378施設の「エイズ治療拠点病院」で行なわれます。(2010年3月31日現在)

国立国際医療センター(エイズ治療・研究開発センター(ACC))を頂点とし、
国内を8つのブロックに分け、

ブロック拠点病院>各県の中核拠点病院>拠点病院

というピラミッド状の体制が組まれています。

具体的な治療内容 

HIV感染症の治療は、HIV(エイズウイルス)の増殖をおさえる、
「抗HIV療法」が主なものとなります。

必ずしも、すぐに治療が始まるわけではなく、
定期的な検査で、HIVのウイルス量・CD4陽性細胞数・その他の健康状態などを
総合的にみて、治療開始のタイミングをはかります。

とても大まかな説明ですが、

HIVのウイルス量が増え、CD4陽性細胞数がある一定ラインを下回ってくると、
治療を始めます。
抗HIV薬の服用を始めることにより、HIVの増殖をおさえてウイルス量を減らしていきます。
ウイルス量が減ってくると、CD4陽性細胞数も増え、体の免疫力が回復します。

なお、治療法の進歩により、

効き方の異なる複数の抗HIV薬を、1日に1〜2回、1回で2〜4錠 飲むだけでよくなってきています。ただし、薬は決められた時間に正しく飲む必要があります。
薬の飲み忘れが続くと、HIVはその薬が効かない耐性ウイルスとなり、治療が困難になることがあるので注意が必要です。

このように、HIV感染症の治療は継続して行なうことが大切ですが、
長い期間治療を続けていくうちに、薬の副作用や生活環境の変化など、様々な問題に出会います。医師に任せきりではなく、自分の生活パターンなどを考慮し、自分自身が積極的に治療方針の決定に関わることも大切です。